溺愛に気づかない彼女は、つぶやきで世界を変える

ルカヴィスから見たセラフィナという女。そしてセラフィナに「ミステリアスな女」を勧めた理由は……。

家族のいないセラフィナは愛し愛される結婚をして「家族」を作ろうと思っている。そのためにはモテなければいけない。そのためにセラフィナが実行したことは……。

ノアルドは再会したセラフィナに悩みの相談をしたはずなのに、ちょっとおかしいことが起きて……。

一難去ると次がくるのが王子の仕事。ルカヴィスはノアルドのお願いで気分転換も兼ねて街に出ることに……。

第一王子のルカヴィス毒殺未遂事件について知ったセラフィナが思うのは。そして裁判は……。

国王カリスティオンは一人、神殿の石床に膝をついて祈りを捧げていた。生死の境をさまよう長男ルカヴィスと、行方不明の次男ノアルドの無事を願って。

現実から逃げるように彷徨う城下町でノアルドは不思議な女性に出会う。美人なのだが彼女は――。

第一王子と王妃たちの対立はもはや理念や信条などではなく欲と力の問題となり、どちらかが倒れるまで終わらない。

アルカ商会で働くセラフィナは今日も元気。お気に入りのパンをゲットし、新聞を読みながらある伯爵の汚職疑惑にひとこと呟く。

ゼフィリオンの王都には神の愛し子が一人いる。名を、セラフィナ。世界を無自覚で変え続ける彼女が、自らの宿命を知る時は近い——のか？